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コラム

■「近ごろ気になること」を書きとめました

「食生活」や「健康・医療」に関して、「近ごろ気になったこと」を書きとめました。「健康情報」ページとは異なり、執筆者(最下段に示す)の意見が反映されています。
捨て身の「オムツ体験記」
●今月はシモネタ特集?
 この『適食情報』(2004年4月1日更新)でもお伝えした『摂食・排泄ケア総合情報誌=タベダス』の8月号に、私の「オムツ体験記」が掲載されました。同誌の山崎編集長の「排泄ケアに関わる人は全員がオムツ体験をすべきである。編集者も同じ!」という挑発に乗ってしまったもの。『タベダス』は10月10日に新しい号(10月号)が発売されたので、編集長の許可を得て、その一部をここに再現することにしました。全文を読みたいかたは『タベダス』8月号をご覧ください。
 なぜだか、今月は【健康情報】が尿漏れ、【コラム】がオムツ体験と、シモネタ(?)特集のようになってしまいましたが、他意はありません。
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●正しくオムツを装着するのは意外にむずかしい
 実は、私はオムツの中への排泄(ただし小便のほう)には、いささか自信(?)がありました。若いころ(20代〜30代)スキューバダイビングをやっていて、今はどうか知りませんが、当時は、海中ではウエットスーツの中に排尿するのはごく当たり前のことだったのです。水温が低いときなどは、排尿をすると、生ぬるいモノが全身に行き渡り、かなり気持ちがよかったことを覚えています(あとでウエットスーツを洗うのが大変でしたが・・・)。
 ということで、今回の編集長の提案に対しても、それほど抵抗なく「いいですね、やりましょう!」と答えました。
 しかし、それは大きな勘違いでした。海中でウエットスーツの中に排尿するのと、家の中でオムツをしてその中に排尿するのは、「まったく別のこと」であることがわかりました。
 まず、オムツをつけるのが一苦労です。私は妻に手伝ってもらったのですが、着ける本人も手伝うほうも初めての経験です。
 私の場合、尿が外に漏れるのが心配であったため「きつめにして」と依頼して、かなり強めに装着してもらいました。それでも、立って歩いてみると、少しずつオムツがずれてきます。結局、立った姿勢でもう一度フィットさせなければなりませんでした。
●排尿するまでに要した時間は1時間半
 さて、いよいよ排尿です。オムツを着けた時刻は夜の10時半、そのときすでに充分に尿意がありました。「着けたらすぐに排尿できる」と思っていたのです。「排尿したらすぐにシャワーを浴びてビールでも飲んで、11時ころには寝よう」と考えていました。
 しかし、尿意があるのに排尿できません。もしオムツを外してトイレに行けば、すぐにでも排尿できる状態なのですが、オムツの中にはできないのです。部屋の電気がついたままになっていたので、消灯しました。するとようやく「できた」のです。結局、排尿できたのは11時50分でした。オムツを着けてから約1時間半が経過していました。
 ともかくも排尿が終わりました。実は実践する前は「排尿は簡単だろうけど、排尿したあとはさぞかし気持ち悪いだろう」と予想していたのです。しかし、これも予想に反して、排尿後のオムツの中は意外にサラットしていてそれほどではありませんでした。
 ところが「最近のオムツはよくできてるなァ、そんなに気持ち悪くないじゃない」と思ったのはつかの間でした。ほんの少しだけ足を動かした(体位を変えた)とたんに、お尻のあたりが尿でベトベトになっている感覚に襲われました。その後は、わずかでも身体を動かすたびに、尿がお尻を襲います。そのため、身体を動かせないのです。
●私は「問題行動」をして拘束されるだろう
 今すぐにでもオムツを外したい。でも、オムツの中に排尿してもオムツを交換してもらえない人の気持ちを理解しようと覚悟していたので「できるだけ長くつけていよう」と心に決めていました。
 排尿後20分経過。ここでさらなる問題が持ち上がりました。ペニスの位置が気になりだしたのです。ペニスが尿で湿っているのでしょうか。位置を変えたくて仕方がないのです。でもオムツの中には尿が溜まっています。ペニスも尿で濡れていることでしょう。いまペニスの位置を自分の手で直すということは、手が尿で汚れることになります。いまの私の場合は「その気になればいつでもオムツを外すことができる」のですから、我慢しました。
 しかし、「いつオムツを交換してもらえるのかがわからない」施設の高齢者であれば、これは我慢できないでしょう。ということは、尿で濡れたオムツの中に手を入れてペニスの位置を直すことになります。尿で濡れた手はシーツか何かで拭くことになるでしょう。でも、これを他人から見ると「尿で濡れたオムツの中に手を入れてもぞもぞとペニスをいじり、尿で濡れた手をシーツで拭く」ということになります。これは、いわゆる問題行動あるいは不潔行為と呼ばれることに他なりません。私はきっと「そういうことをしないように」と手をヒモで縛られてベッドに拘束されるのではないでしょうか。
 ともかく、30分が限界でした。12時20分、立ち上がってみました。尿がオムツの外へと漏れているのではないかと気になっていましたが、それはありませんでした。
 不思議なことに、シャワーを浴びて普通の下着を着け、パジャマを着て「やっと終わった。さあ寝よう」と思ったとたんにトイレに行きたくなり、さっきしたばっかりのはずなのに、かなりの量のオシッコが出たのです。オムツでは全量出てはいなかったようです。
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★ここまでが前半です。このあと核心の「大便体験」に入ります。続きを読みたいかたは(そんな人いないか・・・・)、『タベダス』8月号をご購入ください。(2004/11/1 佐藤達夫)