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コラム

■「近ごろ気になること」を書きとめました

「食生活」や「健康・医療」に関して、「近ごろ気になったこと」を書きとめました。「健康情報」ページとは異なり、執筆者(最下段に示す)の意見が反映されています。

新刊本『栄養と健康のウソホント』のご紹介
 私事で恐縮ですが、11月1日に、社団法人家の光協会から発売になりました単行本の宣伝をさせていただきます。

 長年、社団法人資源協会食品成分調査研究所所長を務め、隠れたベストセラーといわれている『食品成分表』の編纂をしてきた平宏和先生と、佐藤達夫との共著です。


『栄養と健康のウソホント』−−トウガラシでやせられる?−−(定価1365円)

 昨今は、テレビをはじめとして、いろいろな媒体に「健康情報」が氾濫しています。これは、食習慣を中心にした生活習慣を改善することによって、いつまでも健康に長生きできることがわかってきたからです。

 しかし、いま氾濫している健康情報は、そのすべてがよい情報であるとは限りません。ごく小規模な実験や動物の実験を、あたかもすべてのヒトに当てはまるかのような紹介をしたり、逆に、たった一つの微少な危険情報をやり玉に挙げて食品そのものを「食べてはいけない!」と決めつけたりと、まともではない情報も少なくありません。

 テレビで紹介された食品だけを大量に食べて糖尿病を悪くしてしまった人もいます。「健康情報」が原因で健康を害するケースも出始めているのです。

 健康のためには、科学的な目と冷静な判断力で「ウソとホント」を見分ける力が必要なのです。この本では、多くの人が信じているけれども科学的には実証されていない情報、あるいは、あまり知られてはいないけれども信ずるに足る情報、などを集めました。

 1編1編を短くし、電車の中ででも気軽に読めるようなくふうをしたつもりです。一度ご覧になってください。
 
 取り上げているテーマのいくつかを以下にご紹介します。

・トウガラシはダイエットに効果的?
・タマネギは血液をさらさらにするか?
・キャベツのガン予防効果はホンモノ?
・ナバナは野菜のホームラン王?
・野菜は大腸ガンを予防する?しない?
・ヒ素が心配だからヒジキは食べないほうがいい?
・「野菜350gを食べれば健康になれる」わけではない
・現代の麦飯に脚気予防は期待できない?
・豆乳は牛乳の代わりになるか?
・遺伝子組み換え大豆はどこに消える?
・意外に知られていないギンナンの毒性
・テニス選手が試合中にバナナを食べる理由
・レモンにはビタミンCは期待しないほうがいい?
・柑橘量のカロテン量が増えた?
・コラーゲンをとれば肌は美しくなるか?
・牛レバーのビタミンAはなぜ減った?
・レバニラライスがスタミナ食といわれる理由
・白玉卵と赤玉卵、色の濃い黄身と薄い黄身との栄養成分の違いは?
・カルシウムは牛乳からとるか小魚からとるか?
・サンマの干物とイワシの干物の微妙な違いとは?
・高脂血症の人はイカやタコを食べないほうがいい?
・ウナギやアナゴなど、「細長魚」の栄養的特徴とは?
・かつお節はなぜうまい?
・チョコレートのおいしさの秘密
・ハチミツの健康効果は期待できる?
・化学調味料、旨味調味料、風味調味料の違いは?
・ミネラルウォーターに賞味期限はある?
・「茶」の効用と「お茶」の効用とは?
・ノンシュガードリンクの甘みとは?
・もっとも健康にいい酒は?
 等々、94編の栄養・健康情報が掲載されています。

よろしくお願いします。
 (2005/11/3 佐藤達夫)